ある有名人が、自宅を奇抜なデザインにして近所の住人から訴えられた出来事を覚えていますでしょうか。その有名人の家は、色だけでなく、建物の形も非常に奇抜な一戸建てでした。自分の家をどんなデザインにしようと個人の自由だと思う人もいるかもしれませんが、実は地域によっては住民協定によって自宅のデザインや増改築に規制が設けられていることがあります。街並みを重視する古都や、高級住宅街などでは決して珍しくありません。
住民協定とは、法律や条例とは違い、まさに住人によって決められた規則です。会社員が会社の規則を守らねばならないのと同様に、住民はこの協定を守る必要があります。おかしな協定であれば異議を申し立てるなり、住民投票を実施するなりして変更すれば良いことですので、納得できないからといって勝手に協定違反を犯すのはいけません。場合によっては協定違反を理由に立ち退きを求められる場合があります。
裁判になった時、立ち退きが認められるかはともかくとして、それだけ近隣住人と揉めてしまっては、住みにくいことは確かです。一戸建ては、マンションのように理事会もないし、家を好きなようにリフォームできるので煩わしさがない、などと思っていたら、実はあれこれと規制があった、などということもあります。ごく一般的なリフォームしかするつもりがないのであれば、それほど神経質になることはありませんが、もしも将来建物を取り壊して二世帯にしたい、母屋と離れをつくりたい、などと考えている人は、一戸建てを購入する前に、住人同士の協定がないかどうか、調べたほうが良いでしょう。神奈川県の一戸建てのことならこちら